あんなに素敵な夏を過ごした事は今までになかった。
シアトルに6月3日に到着した時は既に夏の気候で毎日晴天が続き、さらに緯度が高い為に陽が長い。夏至の日でいうと日没が22時頃だったと思う。だから例え夜の8時だろうが、9時だろうが街は多くの人が行きかい、テニスをしたりスポーツをするのにも都合が良かった。ただその後知ったのだがアメリカではDaylight Saving timeと言って夏時間を採用していたので1時間分長かったことも影響してた。この夏時間(サマータイム)は6月1日~9月30日まで行われて日の出が早くなる北半球の夏の時期に1時間時計を早めることにより節電に貢献したりするのだが一番の目的は農業などの日中にしか出来ないことを前倒ししてやることが目的らしい。確かにそうすれば朝の涼しいうちに仕事も出来るし、何かと都合がいい。流石、アメリカはその辺の考え方が素晴らし(この頃は何かとアメリカに感心していた)。農業だけではなく工場なども実際は早めに仕事をスタートして早く仕事を終えて、午後の時間を有効に使うこともしていた。例えば、シアトルのある日本電子関係の工場は朝6時(これもちょっと早いけど)から操業が始まり午後3時には仕事が終了する。だから午後3時から十分遊ぶ時間がある。その時間で多く人が家の修理や芝刈り、テニスやウィンドサーフィンなどを楽しんでいた。朝が弱い人には酷な感じもするがあれはあれで1日が有効に使えるからいいと思う。朝6時から仕事が始まると思えば夜更かししたり、深酒する事もないから健康にもいいかもしれない。
さて、シアトルの夏のよさは陽が長いだけじゃない、その緯度の高さがやはり大きく影響している。シアトルは北緯47度付近に位置しており北海道の最北端と言われる宗谷岬でさえ北緯45度だからかなり北に位置していることがわかる。その北緯が避暑地のような素晴らしい夏をシアトルにもたらすのです。日差しは強く芝生の上や湖で遊んでいれば日焼けもしますが、基本的には涼しく、特に木陰に入ればかなり涼しかったのを覚えています。それとエアコンも無かったですね。アパートやシェアーハウス(学生達だけで1件家を借りて生活をする)などを転々としましたが、どこにもエアコンは無かったです。それだけ涼しい気候なのです。それと暑い夏と言えども海は冷たくては入れないと聞きました。実際、ビーチとかに行ったことは無かった。泳ぐと言えばその辺の湖。湖畔で日光浴したり泳いだり、ウィンドサーフィンをやったりして対岸へいったはいいが戻れなくて困ったことも今はいい思い出である。そんなシアトルでは木陰で本を読んで過ごしたり、自然の中でゆっくりと時間が経つのを感じながら過ごす、そんな素晴らしい夏だった。
この夏の良さをさらに思い知らされたのはその後1年間をシアトルで過ごしてよーく理解できた。8月を過ぎて9月に入るととたんに天候が崩れ、どんよりとした曇り空か雨の日が続いた。冬場は海洋性気候が影響してシアトル自体には雪が降ることは無く、たまたま何十年ぶりの大雪となった日には交通機関が麻痺して学校が急行になって朝からエスプレッソローマでラテを飲みながら雪の中を行きかう人々を見ながら1日を過ごした覚えがある。とにかく次の夏、つまり6月が車では曇り、霧雨、シトシト雨、濃霧というあらゆる雨の降り方を翌年の6月が来る9ヶ月間で学んだ。そんなジメジメ気候の9ヶ月間を過ごした後の6,7,8月の素晴らしいシアトルの夏はその前の9ヶ月があるからこそ更に素晴らしさをブーストアップするのです。これはシアトルに1年間を通した人だけが理解できる「シアトルの夏」なのです。
Tuesday, September 11, 2007
シアトルの夏
投稿者
Ichiro Shirata / 白田一郎
場所
5:35 AM
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